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LT21-12-25人生を変える喜びの日

  • 執筆者の写真: 耕司 大平
    耕司 大平
  • 2021年12月24日
  • 読了時間: 6分

2021年12月25日(土)「人生を変える喜びの日!   LT(Loving Time)大平耕司 

三浦綾子さんの『光あるうちに』という本に、読者からの同じような悩みを書いた二つの手紙が紹介されていました。  「わたしは三十歳の主婦です。近頃、私は生きるとは何か、と疑問を持つようになりました。朝起きて食事の用意をし、主人を送り出し、子供を幼稚園に送っていきます。そのあとは、掃除、洗濯、買い物、そして夕食の仕事。ある時、わたしは思いました。十年後も、二十年後も、わたしは同じ毎日を繰り返しているのではないか、と。繰り返すだけで老いていく人生。そう思っただけで、わたしは生きていることが、これで良いのかと考えずにはいられませんでした」  「ぼくは高校三年生です。受験勉強に追われています。たぶん来年の今頃は、二流か三流の大学にのそのそ通っていることでしょう。そして四年過ぎると、また二、三流の会社に通っているにちがいありません。一生平社員か、うまくいっても課長止まりで、定年になるわけです。ぼくと結婚する女性は、どうせ、人がアッと驚くような美人でもなし、才女でもなし、平凡な家庭、退屈な家庭を作るでしょう。そして、ぼくに似た凡々たる子が二人か三人生まれて、ぼくと同じコースをたどるに違いありません。ぼくが定年を迎えると、もう、僕を邪魔者扱いにする子どもたちだと思います。こう考えてくると、生きていることが何なのか、わからなくなるのです」  二人とも、自分の人生が大切に思えなくなってしまったというのです。その理由として、人生の平凡さということを言っておられます。でも、三浦綾子さんは、ご自身の体験をもって、こんな風に述べておられます。彼女は、結核を患い、脊髄カリエスを患い、13年間療養しました。ギブスベットに寝たまま、食事を作ってもらい、便器をとってもらい、洗濯をしてもらい、医療費はかかる、心配はかける、治る見込みはない。自分は廃品同様の人間だ、死んだ方がましだと、つくづく考えました。ところが、クリスチャンになって人のために祈るようになって、また一人一人の友の上に思いを馳せて、ベットで仰向けになったまま、たどたどしくハガキを書いて送るようになりました。  祈ることや、ハガキを書くことなど何でもないことのように思われますが、今まで自分の事ばかり考えて、自分が情けない、死にたいとばかり思っていた自分が、少しでも人のことを考えるようになったとき、自分が別人のようになった気がしたといいます。実際、それ以来、たくさんの人が三浦綾子さんを慕って病室に来るようになったそうです。つまり、『平凡な毎日だから生きている意味がないのではなくて、自分のことしか考えていないから自分の人生が大切に思えないのだ』とこう言われています。  来る日も来る日も、食事の支度と洗濯、掃除の繰り返しであってもいいのです。問題はどのような気持ちでそれを繰り返すかということです。家族が楽しく食事ができ、清潔な服を着ることができ、整頓された部屋に憩い、しみじみと幸せだと思える家庭を作る。あるいは、仕事場や地域や友達との関係においても同様です。毎日の仕事や奉仕、それがどんなに大切な事であるかと考えたら、自分のしていることが空しいとは思わないで、喜びをもって生きることができるはずだというわけです。  このように考えてみますと、イエス様の光に照らされるということは、明るくて楽しいことがたくさんあるという事だとは限りません。どんなに自分が惨めに思えても、実はこの私は神様に愛されている者なのだという真実を知ること、そして、その愛をもって隣人を愛すること。これが人生のすべてだと悟ること。たとえ、一人住まいで孤独を感じて生きていても、神様と周りの祝福のために生きる時に、心は平安に満たされていきます。 さて、今日私に与えられた聖書のメッセージです。

ルカ2章10,11節『天使は言った。「恐れるな。私は、民全体に与えられている大きな喜びを告げる。今日ダビデの町で、あなたがたのために救い主がお生まれになった。この方こそ主メシアである。』・・・イエス様がお生まれになる前に書かれた書物が旧約聖書で、その後の出来事は新約聖書に書かれています。旧約聖書には、イエス様のことが実に300か所以上預言されています。旧約というのは、古くなった約束ですが、文字通り、救い主イエス・キリストがお生まれになるという約束が成就したので、そのように呼ばれています。今から約2000年前にそのことが実現したのです。イエス様がお生まれになる直前に、野宿をして羊の番をしている羊飼いのもとに、天使が現れて、イエス様の誕生を知らせました。それも、粗末な馬小屋の飼い葉おけの中に寝ている乳飲み子を見つけるだろうと告げました。最も卑しく、貧しい羊飼いにその最初の知らせは届きました。それが、天地宇宙を創造し、すべてをご支配なさる神様が人間の姿を取ってお生まれになった時の様子です。いかに、人間の考えとかけ離れているかがお判りでしょう。そして、イエス様の生涯においても驚くべき愛の姿をお示しくださいました。33年半の生涯、人々の間を歩かれ、数々の祝福を示され、最期は十字架の刑でお亡くなりになりました。「しかし、私は言っておく。悪人に手向かってはならない。だれかがあなたの右に頬を打つなら、左の頬も向けなさい。・・敵を愛し自分を迫害する者ために祈りなさい」(マタイ5:39,44)「友のために自分の命を捨てること、これ以上に大きな愛はない」(ヨハネ15:13)と教えられ、その通りのことを実践されたイエス様は、私たちに驚くべき愛の力を教えられました。私達は、この聖書に触れた時に、この世では教えられない、信じられない「神の愛」を知らされました。憐れみをもって、多くの人々の病を癒し、孤独に寄り添い、死人をも甦らされたイエス様は、あろうことか、その祝福を与えたユダヤ人たちによって十字架刑で殺されました。そこには、人間の嫉妬や欲望が渦巻いていたのです。でもイエス様は、ご自分を刺し殺そうとしている兵士やユダヤ人の為に、苦しみの中でこのように祈られました。「父よ、彼らをお赦しください。自分が何をしているのか知らないのです」(ルカ23:34)。2000年の間、イエス様に出会った人々は、その驚くべき愛の力で人生が大きく変わりました。マザー・テレサもしかりです。彼女はこのように述べています。「ある人がかつて私に、1億円もらっても、ハンセン病患者にはさわりたくないと言いました。私も答えたのです。『私も同じです。お金のためだったら、2億円やると言われても、今の仕事はしません。しかし神への愛のためなら喜んでします』」。彼女は単なる福祉・慈善事業をしていたのではありませんでした。神様の愛に触れたゆえに、イエス様に愛されていることが分かったゆえに、当然の結果としてその偉大な奉仕を行いました。

 そして、究極の希望です。イエス様は、人間の罪の身代わりの死、そして3日後に復活、40日後に天に戻って行かれました。新約聖書の新しい約束とは、もう一度この地上に来られる時、私たち人間の罪が赦されて、永遠の命に復活し、死もなく、悲しみも嘆きも労苦もない世界で、愛する者と共に暮らせるようになるという約束です。ある若いクリスチャンが牧師になると決心しました。きっかけは、祖父の病床での洗礼(信仰告白)でした。死を直前にし、悲嘆に暮れていた祖父が、洗礼の歓びのあまり、ベッドの上に身を起こして讃美歌を歌い出したのそうです。その曲は「もろびとこぞりて」。真夏の病院内でした。季節外れの曲です。しかし、「主は来ませリ。主は来ませリ」と歌うこの曲は、その場に一番ふさわしい歌でした。彼女は主をお迎えするということは、死を待つばかりの祖父にさえ真の歓びと生きる力をあたえるのだ、ということを気づいたのだそうです。                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                     

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