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あなたを自由にする!

  • 執筆者の写真: 耕司 大平
    耕司 大平
  • 2023年1月7日
  • 読了時間: 6分

2023年1月1日(土)  「あなたを自由にする!」  LT(Loving Time)大平耕司

「門松やおもへば一夜三十年」という芭蕉の句があります。これは芭蕉が、三十四歳の時(延宝5年,1677年)に作った俳句です。彼は、この年にプロの俳諧師になることを決意しました。そのためか、この年の新年にあたって今後の決意を固めたかのような俳句になっています。今までの人生の中で、これぞといってりっぱな仕事をしていない、三十余年の生活は一夜の夢のように無意味だったのではないか、これからはもっと頑張らなくっちゃ、という反省と決意を表現したものだと言います。「一夜三十年」とは私の今の心境に近いものです。厳密に言いますと、私の歳からだと、「一夜65年」となりますか!(笑)でも、芭蕉の享年は50歳ですから、今の寿命からすると同じような時期かもしれません。

人生と言うのは、あっという間です。この頃、自分の人生を振り返ってみて、最後の奉仕の時期を迎えているんだと感じます。定年退職の年齢ですし、いわば、人生の総仕上げの入口に立っているのだと。主観的には、まだまだこれからだとの思いもありますが、客観的には、「一夜65年」は事実ですので、素直に受け入れなければなりません。

そういった意味では、正月を迎えるということは、人生の区切りとして、新たな決意を固めるためにとても大切な時だと言えます。また、ある意味、厳粛な時なのかもしれませんね。ただ、それにしても、情報社会になって、世の中のスピードがどんどん加速しています。今までにない速さで、世の中が移り変わっています。2022年度も色々大変なことが起こりました。昨年の世相を表す漢字が、「戦」という字でした。コロナ禍にあっての深刻な経済や健康被害問題や、気候変動問題に伴うSDGsによる食問題、LGBTQの子供たちへ影響、ロシアとウクライナの戦争によって、ショックと共に世界が大きな影響を受けてしまいました。聖書的に言うならば、世の終末に向かって、まっしぐらという感じでしょうか。破壊を目的とする悪(サタン)と善(神)のまさしく「戦い」の激しさが増してきています。これらのほとんどが、自然の仕業のように報道がされていますが、そうではないことを我々は悟らなくてはなりません。裏に、悪の人為的な操作が繰り広げられていることを知る必要があります。悪(サタン)の勢力による人間支配、世界支配(グローバル化)を私たちはよく理解する必要があります。聖書はそのことをよく私たちに教えています。特に2022年度第四期の安息日ガイド(SDAの聖書研究ガイド)には、このような記事が載っていました。『ヨハネの黙示録は、キリストの再臨前に起こる二つの大きな「グローバル化」について述べています』(87頁) 黙示録14章には、「永遠の福音」が「あらゆる国民、種族、言語の違う民、民族」(黙示14:6,7)に告げ知らされる「真理」のグローバル化が協調されています。そして、黙示録13章には、「全地」(黙示13:3)が海から登って来る「獣」に驚き従うことが書かれています。「この獣の頭の一つが傷つけられて、死んだと思われたが、この致命的な傷も治ってしまった。そこで、全地は驚いてこの獣に服従した」(黙示13:3)とある通りです。二つ目のグローバル化は、「悪」のグローバル化です。はっきりと聖書にそのように記されています。この海から上がってくる「獣」とは.バビロニア帝国、そのあとペルシャ帝国からギリシャ帝国、そしてローマ帝国と移り変わってきた世界を支配してきた悪の勢力のことで、現在ではローマ帝国のあとに起こったローマ・カトリックの存在を示しています。聖書には、その勢力を、バビロニア王国のネブカドネザル王が見た夢とその解き明かしに記しています。王が見た巨大な像にその預言があらわされました。まず、金の頭は、その当時のバビロニア王国、そして、銀の胸と腕の部分は、そのあとにバビロニアを征服して起こるメド・ペルシャ帝国、そして青銅の腹と腿の部分は、そのあと世界制覇をするギリシャ帝国、鉄のすねの部分は、ローマ帝国、そして、鉄と粘土で出来た足は、ヨーロッパに象徴される現代世界です。最後に、預言者ダニエルはこのように伝えます。「見ておられると、一つの石が人手によらずに切り出され、その像の鉄と粘土の足を打ち砕きました。鉄も粘土も、青銅も銀も金も共に砕け、夏の打穀場のもみ殻のようになり、風に吹き払われ、跡形もなくなりました。その像を打った石は大きくなり、全地に広がったのです」(ダニエル2:34,35)。つまり、最後の石に象徴されるイエス・キリストが再臨されたときに悪に支配された全世界が神の国へと変わり、祝福の永遠の世界が広がっていくということです。イエス・キリストは、その「真理」のグローバル化のことを私たちに、はっきりとお示しになりました。以下です。

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さて、今日私に与えられた聖書のメッセージです。

ヨハネ8章32節『あなたたちは真理を知り、真理はあなたたちを自由にする。』・・・この聖句の前後にイエス様は、このようにお語りになっておられます。

イエスは再び言われた。「私は世の光である。私に従う者は暗闇の中を歩かず、命の光を持つ。・・・私の言葉にとどまるならば、あなたたちは本当に私の弟子である。あなたたちは真理を知り、真理はあなたたちを自由にする。すると、彼らは言った。「私たちはアブラハムの子孫です。今までだれから奴隷になったことはありません。『あなたたちは自由になる』とどうして言われるのですか。イエスはお答えになった。「はっきり言っておく。罪を犯す者はだれでも罪の奴隷である。奴隷はいつまでもいるわけにはいかないが、子はいつまでもいる。だから、もし子があなたたちを自由にすれば、あなたたちは本当に自由になる。(ヨハネ8章12、31~36節)

つまり、邪悪な罪の世にあって、闇を歩かずイエス様である光に従い、命の光を照らす奉仕の業に励む弟子となるならば、聖霊の力により「真理」が知らされる。その「真理」は、罪の奴隷からあなたがたを解き放ち、目が開けこの世の悪の支配から逃れ、神と共に光の支配下に入る。そして、悪の勢力とその奴隷たちは、神によって滅ぼされ、永遠の君なるイエス・キリストのもとに、イエスを信じ従った者たちは、真の自由を享受しながら、祝福の時を過ごすようになるとの福音のメッセージを私たちに告げておられます。

エレン・ホワイトの言葉です。『神に献身しようとしない魂はみな、別の能力の支配下にある。彼は彼自身のものではない。彼は自由を口にするかもしれないが、最もあわれむべき奴隷状態にある。彼の心はサタンの支配下にあるので、真理の美しさを見ることがゆるされない。彼は、自分自身の判断の命令に従っているのである。キリストは、魂を罪の奴隷の束縛から切り離すためにこられた。「だから、もし子があなたがたに自由を得させるならば、あなたがたは、ほんとうに自由な者となるのである」(ヨハネ8:36)。「キリスト・イエスにあるいのちの御霊の法則は、」われわれを「罪と使徒の法則から・・・解放」するのである(ローマ8:2)。・・人間の自由が可能であるただ一つの条件は、キリストと一つになることである。「真理は、あなたがたに自由を得させるであろう」とあるが、キリストがその真理である(ヨハネ8:32)。罪は、心を弱め、魂の自由を滅ぼすことによってのみ勝利することができる。神に屈服することは、自分自身を回復することである。われわれは、神の律法に従うようになったが、それは「自由の律法」である(ヤコブ2:12)』(各時代の希望中256頁)・・・もし、悪の支配にあったら、ペトロとヨハネのようにこのように答えるべきです。「神に従わないであなたがたに従うことが、神の前に正しいかどうか、考えてください。私たちは、見たことや聞いたことを話さないではいられないのです。・・人間に従うよりも、神に従わなくてはなりません(使徒4:19,20、5:29)」と。私たちをますますがんじがらめにして世界を画一化する悪のグローバル化支配に、イエス・キリストご自身である「真理」に従うことによって、すべてのことから自由になりこの年を歩みたいと思います。この2023年の元旦にイエス様を見上げられる祝福に感謝!

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