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イエス、この名のほかに!

  • 執筆者の写真: 耕司 大平
    耕司 大平
  • 2022年12月24日
  • 読了時間: 7分

2022年12月25日(土)「イエス、この名のほかに!」 LT(Loving Time)大平耕司

イエス・キリストの誕生の次第は次のようであった。母マリアはヨセフと婚約していたが、二人が一緒になる前に、聖霊によって身ごもっていることが明らかになった。夫ヨセフは正しい人であったので、マリアのことを表ざたにするのを望まず、ひそかに縁を切ろうとし決心した。このように考えていると、主の天使が夢に現れて言った。「ダビデの子ヨセフ、恐れず妻マリアを迎えいれなさい。マリアの胎の子は聖霊によって宿ったのである。マリアは男の子を産む。その子をイエスと名付けなさい。この子は自分の民を罪から救うからである」。このすべてのことが起こったのは、主が預言者を通して言われていたことが実現するためであった。「見よ、おとめが身ごもって男の子を産む。その名はインマヌエルと呼ばれる」。この名は、「神は我々と共におられる」という意味である。ヨセフは眠りから覚めると、主の天使が命じられたとおり、妻を迎え入れ、男の子が生まれるまでマリアと関係することはなかった。そして、その子をイエスと名付けた。(聖書マタイ1章18~25節)

聖書の中心は、救い主の誕生です。今から約2,000年前の出来事です。その誕生は不思議でした。救い主であるイエス・キリストが生まれる前に書かれた書物が旧約聖書ですが、神様が最初の人間であるアダムとエバを造られてから4,000年に渡っての出来事が書かれています。その主な目的は『人類の救い』でした。救い主の誕生に関する預言 とそれに伴う歴史の預言が書かれています。預言者イザヤは、イエス・キリストが生まれる700年も前に、「見よ、おとめが身ごもって、男の子を産み、その名をインマヌエル(神は我々と共におられる)と呼ぶ」(イザヤ7:14b)と救い主の誕生とその目的を預言し、「彼が刺し貫かれたのは、私たちの背きのためであり、彼が打ち砕かれたのは、私たちの咎のためであった。彼の受けた懲らしめによって、私たちに平和が与えられ、彼の受けた傷によって、私たちは癒された」(イザヤ53:5)と救い主の死とその使命を預言しました。

さて、イエス・キリストの誕生は冒頭の聖句のとおりです。まだ結婚していないマリアに天使のお告げがありました。『(旧約)聖書の預言にあるように、あなたが神の聖霊によって救い主イエス・キリストを身ごもり出産する』というお告げです。マリアはそれを受入れますが、婚約者のヨセフはマリアの妊娠のことを知り愕然とします。優しいヨセフは、マリアの事を思ってそっと縁を切ることを決心しました。しかし、ヨセフにも天使が現れ『聖書の預言の通りに妻のマリアに聖霊による救い主が生まれる、その名をイエスと名付けなさい。彼は人々を罪から救い出すのだから』と夢で告げられました。ヨセフも素直にそれに従いました。そして、無事イエス・キリストは生まれ、二人によって育てられます。

30歳になられたイエス様は、両親のもとを離れご自身の使命を全うされるために、旅に出られます。そして人々にご自身の事を証しされ、世の罪の結果を負い、病気や飢えなどで貧しく苦しみにあえぐ人々に寄り添い、慰めと回復、そして希望を与えられました。そして最後は、自ら十字架にお架かりになり、私たちの罪の身代わりとなられ死なれました。公生涯3年間の最後の出来事です。人間の罪ゆえの永遠に滅びるべき身代わりとなられ、クリスマスにこの地上に生まれ人間の肉体をとられたイエス・キリストは永遠に滅びて下さったのです。そして、3日後に今度は、もともとの神のご性質のイエス・キリストは、私たちの生まれ変わる姿で蘇られたのでした。それは、イエス・キリストを信じた者が、これから起こるイエス様の再臨の時に永遠の命を受けることを示されたのでした。弟子たちの前に40日間に渡って、復活のイエス様がお現われになりその希望を示され、再びこの地上に戻って来られるという約束のもとに天に昇っていかれました。だから、クリスチャンは聖書の最後の預言であるイエス・キリストの再臨を信じ、待っている民なのです。それも、天地創造の時に神が7日間で完結された日々を守りながら、神の示された愛のルール十戒にあるように、土曜日に礼拝をささげつつ、その日を待っている民なのです。

さて、今日私に与えられた聖書のメッセージです。

使徒言行録4章12節『ほかのだれによっても、救いは得られません。私たちが救われるべき名は、天下にこの名のほか、人間には与えられていないのです。』・・・イエス様が十字架で亡くなられた後に弟子たちが伝道を開始した直後、大きなリバイバル(信仰復興)がおこり、何千人という人々がクリスチャンになり、病人の癒しなど不思議なことが次々と起こっていました。いわゆるペンテコステ(霊的覚醒)の波が各地に沸き起こっていたのです。そうしたときにあわてたのがユダヤ教のリーダーたちでした。祭司や律法学者などで形成されているユダヤ最高機関のサンヒドリン議会は、弟子のペトロとヨハネを捕らえ牢屋に監禁したあと、彼らの前に呼び出し、イエス・キリストの名によってこのような活動を引き起こすことを禁止しました。彼らにとっては、ユダヤ教分派として捉えていたからです。「お前たちは何の権威によって、だれの名によってああいうことをしたのか」という当局の尋問に対して、ペトロは、「民の議員、また長老の方々、今日私たちが取り調べを受けているのは、病人に対する善い行いと、その人が何によって癒されたかということについてであるならば、・・この人が良くなって皆さんの前に立っているのは、あなたがたが十字架につけて殺し、神が死者の中から復活させられたあのナザレの人、イエス・キリストの名によるものです。・・ほかのだれによっても、救いは得られません。私たちが救われるべき名は、天下にこの名のほか、人間には与えられていないのです」(使徒4:7~12)と堂々と答えました。

 さて、現在ロシアとウクライナのとんでもない戦争が勃発していますが、同じく第二次世界大戦中のお話です。ドイツの牧師のゴルヴィツァー氏は、第二次大戦中、ナチス政権に抵抗する働きを積極的に進めていたために捕らえられ、国防軍の看護兵としてロシア戦線に送られました。そして敗戦を迎えると同時に、ソ連によりシベリアに抑留捕虜となりました。その最初の年、1945年のクリスマスのことです。牧師も中心になって関わっていた、強制労働収容所内でクリスマスのお祝いが計画されました。ところが激しい議論がロシア側からではなくてドイツ人の側から起こってきました。望郷の想いに打ちひしがれた一人が牧師に泣きつくように言って来ました。「この2,3日、クリスマスを思い出させるようなことはやめてくれ。せめて考えない事。せめて思い出さない事。それだけが、俺の持ちこたえてゆく手だてなんだ。あなたたちがクリスマスのお祝いをしたりしたら、俺はもう生きておられない。首をくくって死んでしまう」。しかしこの夜、首をくくる者は一人もいませんでした。思い出さないことではなくて、全力でクリスマスを思い出すことで、男たちは暗黒の中に輝くクリスマスの光を見たのです。強制労働のためにシベリアに連れて来られた人々にとって、自分の日を数えることは、はかなさを超えて絶望を生むことでしかありませんでした。しかし、このクリスマス・イブの夜に起こったことについてゴルヴィツァー牧師は言っています。「私たちの前に帰国があろうと、凍てついた墓があろうと、このつらい道は永遠の命へと通じているのだ。クリスマスがある以上、それは確かだ。これは私たちから何人も奪い取ることはできない。そう思うと、ほっと息をつくことができた」。この夜、男たちは過酷な収容所のバラックの中にいながらにして、主なる神が変わらずに自分たちの住みかである事実に目が開かれました。

 イエス・キリストの名によって、私たちは救われるのです。この人以外に、どんなに優れた宗教があったとしても、どんなに素晴らしい教えがあったとしても、私の罪のために、私に代わって死んでくださった方は、イエス・キリストこのお方のほかにありません。そして、私が生きるために、死人の中から蘇ってくださった方も、この名のほか、天下に見出すことはできないのです。・・・「ひとりのみどりごが私たちのために生まれた。ひとりの男の子が私たちに与えられた。権威が彼の肩にある。その名は、『驚くべき指導者、力ある神永遠の父、平和の君』と唱えられる」(イザヤ9:5)・・・

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