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信仰者と道徳者!

  • 執筆者の写真: 耕司 大平
    耕司 大平
  • 2023年8月19日
  • 読了時間: 7分

2023年8月19日(土)   「信仰者と道徳者!」   LT(Loving Time)大平耕司

コリント10章12,13節『だから、立っていると思う者は、倒れないように気をつけるがよい。あなたがたを襲った試練で、人間として耐えられないようなものはなかったはずです。神は真実な方です。あなたがた耐えられないような試練に遭わせることはなさらず、試練と共に、それに耐えられるよう、逃れる道をも備えていてくださいます。』・・先週説教でお話しの続きです。信仰の父アブラハムの曾孫にあたるヨセフの預言により、エジプトはじめ近隣諸国が飢饉から救われました。その中でもヨセフの父ヤコブの家族が救われ、一族75人が生まれ故郷であるカナンの地からエジプトへ移住してきました。さてこの不思議な神の介入によって利益を得たのは、エジプト王ファラオでした。ヨセフの進言により、飢饉に先立つ7年の豊作の時、エジプト中で収穫された5分1の穀物を貯蔵し、その後の7年の飢饉に備えました。エジプト人はヨセフの元へと穀物を買いに来たのですが、最後はお金も底をつき、家も土地も、しまいには家族もエジプトに売り渡し、ますますエジプトは独裁体制に入り国力が増してしまいました。笑いが止まらないのはファラオです。次に利益を得たのは、ヤコブ一族でした。ヨセフの功績でナイル川流域の豊かな土地に住まいが与えられ、自分たちも家畜までも食物を与えられ、すべてが安泰の時を過ごすことができました。神は異邦の民や敵でさえも用いられ、目的を果たされます。結果的には、アブラハムやヤコブに与えられた、『あなたの子孫を星の数ほど増やす』という神の預言は、このエジプト在住の間に成し遂げられました。430年間に75人から100万以上に増えた民は、自分たちの故郷へと帰還できたのです。そこには、もちろん、神の救済の手がありました。モーセの働きです。神の民ヤコブ一家が、430年間もエジプトに在住したのはとても驚きですが、そこには、家畜や自分たちにとって自然豊かな環境があったのは事実です。でも時が移り、エジプト王が代わりヨセフも死んで、イスラエル民族の世代が入れ替わっていくと、当然その功績や約束が薄れていきます。イスラエル民族は、好待遇のお客様から、エジプトの奴隷の民へと変化していったのです。カエルをビーカーに入れて、下からアルコールランプでほんの少しずつ温めていくと、どうなってしまうのでしょうか。そのままだと、途中はいい湯だなというわけで、別に問題はないのですが、最後は熱くなっても飛び出せずに煮えて死んでしまうというのです。同じように人間は、あまりにも居心地がいいと現状の惨劇に気づけません。さらに、食べ物や生活に必要な物資も満足に与えられてしまえば、思考力も低下し、奴隷状態に甘んじてしまうようになるのです。さて、ここで私たちが覚えなければいけないのは、これは過去の物語であって、自分たちには関係のないことだとする危険性です。聖書は不思議な書物です。その時代にあって大切な事柄だけではなく、現代とこれからの預言を含んでいます。今、私たちが住んでいる環境はいかがでしょうか。先日の8月15日は、78回目の終戦記念日でした。長崎と広島への二度にわたるアメリカによる人類初の原爆投下が行われ、一般市民への大虐殺が行われました。それがとどめとなり、敗戦国になった日本は、それからどうなったのでしょうか。終戦当時は、飢えで苦しむ日本人に、トウモロコシや小麦がアメリカから提供されました。考えも幼い子供たちや若者へは、めずらしいガムやチョコレートがばらまかれました。そして、自由と豊かさを歌う、西側諸国の資本主義の時代へと突入させられたのです。政治もアメリカ主導の体制です。勤勉な日本人は、猛烈に働き、戦後の焼け野原から、世界有数の経済国へとのし上がっていったのです。短期間での経済成長は、世界でも驚かれ称賛されました。しかし、それも所詮敗戦国としてのアメリカ支配の中です。実は、そこから抜け出せずに、知らず知らずのうちに奴隷国家となり下がっているのが現状なのです。戦後78年も経つと、戦争を知らない世代が現代社会を構成しています。そこには、アメリカ主導の教育により、敗戦もすべて日本が隣国への侵略の結果だと教え込まれました。事実は全くその逆で、侵略を繰り返し、領土獲得や自国の利益獲得を目的としていたのは、アメリカやイギリス、フランスなどの国々でした。日本はその危機が迫ってきたのを察知し、隣国の外国による侵略を阻止したのが、大東亜戦争でした。そのおかげで、台湾など東南アジア諸国の要人は今でも、日本に感謝しています。さて、現代の日本の状況はどうでしょうか。一見すると、マイホームや自家用車を持ち、裕福な暮らしができるようになった日本人ですが、それこそぬるま湯につかり、アメリカや西側諸国の奴隷状態になっています。多くの人は知らないと思いますが、現在日本の上場企業の多くが外資に乗っ取られています。つまり、企業の利益の多くが外国投資家の懐に入っているわけです。ですから、働いても働いてもこの30年間、日本人の給料は上がらなかったわけです。つまり、豚を太らせて、最後は食われるというわけです。おまけに円安で、物価は上がる一方です。税金は、収入の47%を取られています。残念ながらこの流れは止まりません。それに加え、他国が禁止した薬や農薬や食品添加物等も平気で使用され、その多くがアメリカからの輸入品です。ガンが急増している大きな理由です。その為の高価な抗がん剤もがん保険もアメリカ製です。世界が大きな資本家により動かされています。問題は日本人の多くがこの奴隷化に気づかない、半殺しにあっても分からない。怒らないし死んでも周りはその犯人を知らない、という惨めな状態です。また、若者の自殺者が急増しています。コロナのワクチン接種による死亡の訴えが増えています。このコロナ禍において不審死が増加。例年の自然死に比べて、超過死亡者数が35万人に達すると推定されています。これから先は、私たちがいる日本においても、イエス様の預言のとおり、さらに大患難の時代がやってきます。「洪水になる前は、ノアが箱舟に入るその日まで、人々は食べたり飲んだり、めとったり嫁いだりしていた。そして、洪水が襲って来て一人残らずさらうまで、何も気づかなかった。人の子が来る場合も、このようである」(マタイ24:36,37)。先ほどのビーカーのカエルのお話ですが、カエルを助けるためにはどうしたらいいでしょうか。それは、ビーカーをドンとたたいてカエルに気づかせることです。そうしたら、あわててビーカーから自力で飛び出すことができます。イエス様は、当時のクリスチャンたちにも預言されました。「預言者ダニエルの言った憎むべき破壊者が、聖なる場所に立つのを見たら――読者は悟れ――そのとき、ユダヤにいる人々は山に逃げなさい」(マタイ24:15,16)。イエス様が十字架で亡くなられてから、40年後にそれは起こりました。ローマ軍によるエルサレム包囲です。これで110万人のユダヤ人が餓死したり殺されました。そして、10万人が捕虜となったのです。でもこの惨劇の中、不思議なことが起こっていました。この戦闘中に、ローマ軍がどうしたことか一旦引き上げたのです。絶望的だったエルサレムにいたクリスチャン達は、イエス様の先ほどの預言を思い出しました。『ドン』と気づかされたのです。そして、全員そのすきに逃げ出し、一人も犠牲者はでませんでした。奴隷状態のエジプト滞在中のイスラエル人を救ったのも、不思議な神の導きでした。モーセが奴隷状態のイスラエル人でありながら、エジプト王ファラオの娘に育てられ、最終的には神の指示と導きにより100万人以上の全イスラエル人をエジプトから脱出させ、故郷のカナンの地に帰還させました。・・最近、ある方と話をしていて、「この世は道徳的に歩んでいればいい。宗教はいいものだと思うけど、各宗派にこだわらないでいい。どんな宗教でもいい。あるいは、信仰を持ってなくても、立派に歩いている人はたくさんいる」という事を聞きました。果たしてどうでしょうか?・・聖書の十戒は道徳律と言います。道徳的な要素がたくさんありますが、それだけではありません。その上に神様のみ旨があります。道徳的に素晴らしい人でも、『今だけ、金だけ、自分だけ』という人はいるのです。しかし、信仰者はそうではありません。イエス様の愛の行動に倣い、隣人を自分のように愛する必要があるのです。また、神のみ旨に導かれつつ後世に福音を伝えていく使命に生きるのです。そのために、神はどのような試練からも逃れる道を与えられます。道徳者のように自分で立つのではなく、我々は神に立たせていただくのです。

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