top of page
検索
  • 執筆者の写真耕司 大平

回復し続けるために!

2024年2月10日(土) 「回復し続けるために!」  LT(Loving Time)大平耕司

イエス様は、ガリラヤ湖畔で周りに集まった五千人の群衆に、大麦のパン五つと魚二匹をご自分の手の中で増やし、すべての人に食事を与えられ、必要を満たされました。すると、神の預言者を確信した群衆が、イエス様をユダヤの王にしようとしたので、イエス様は隠れて山に退かれました。その翌日、近くの町のカフェルナウムにおられるイエス様を見つけた群衆に、彼らの心を見抜き、「朽ちる食べ物のためではなく、いつまでもなくならないで、永遠の命に至る食べ物のために働きなさい」(ヨハネ6:27)と言われました。そこで彼らが、「神の業を行うためには、何をしたらいいでよいでしょうか」(同6:28)と尋ねました。つまり、神の国に入るための方法を聞いたのです。イエス様は、「神がお遣わしになった者を信じること、それが神の業である・・私が命のパンである。・・私が天から降って来たのは、自分の意志を行うためではなく、私をお遣わしになった方の御心を行うためである。・・私の父の御心は、子を見て信じる者が皆永遠の命を得ることであり、私がその人を終わりの日に復活させることだからである」(同6:29,35,38,40)と答えられました。

エレン・ホワイトは、『私たちの命は、キリストの生命と結びつかなければならない。私たちは、常にキリストから受け、天から降った生きたパンであるキリストを食べ、いつも新鮮に、豊かに清水という宝を注ぎ出す泉の水を、飲まなければならない。いつも、主を目の前にあおいで、主に感謝と讃美をささげているならば、私たちの信仰生活は常に新鮮さを保つことができる』(EG・ホワイト実物教訓109頁)と述べています。

今日私たちに与えられた聖書のメッセージです。

マタイ5章9節『平和を実現する人々は、幸いである、その人たちは神の子と呼ばれる』・・・今回は、イエス様が神の国に入るための8つのステップの7番目のステップです。イエス様は、私たちが心の闇から抜け出して平安に満ちた人生を導いておられます。  

そのために今までのステップを学んできました。すなわち、どのようにして人生を台無しにしている悪習慣や心の傷などから解放されるかということです。今回は、この回復に向かっている状態をどのようにして維持していけばよいのかについて学びます。

災い過ぎれば何とやらで、私たちは危機的状況から脱出すると、それまでの成長の過程を簡単に見捨ててしまうものです。そうすると、また「逆戻り」が始まります。その原因は、「自己満足」という落とし穴です。「自分の状態はそんなにひどくはなかった」という「錯覚」が始まり、「妥協」して、もとの環境に戻ってしまうのが問題です。飲酒、食べ物、甦ってくる恨み、昔の悪習慣などの環境に簡単に戻っていくのです。何がその逆戻りを引き起こすのでしょうか?聖書にはこう書かれています。「あなたがたはどこまで愚かなのですか。神の御霊によってはじまったあなたがたが、今自分の力でそれを完成させようというのですか」(ガラテヤ3:3GNB)。ステップ1で「私には自分を変える力がない」ことを認め、ステップ2で「神にその力がある」ことを知り、ステップ3で「神にゆだねる」決意をしました。しかし、時が経つにつて、「自分の力で変わってきているのでは?」と勘違いしてしまいます。聖書に、「これは、能力によるのでも、権勢によるのでもない。私の霊によるのだ。・・私の霊によってやり遂げることができる」(ゼカリヤ4:6TLB)とあります。聖霊の助けは必須です。そして、イエス様が「心の貧しい人は幸いである」と言われたステップから順番にやり続けることが大事です。どのステップを無視してもダメです。自分には悔い改めが必要ないと勝手に決めつけ、「自分が傷つけた人たちに償いをする」というステップを省略しようとするかもしれません。何でもインスタントはうまくいきません。聖書に、「あなたがたは、よく走っていました。それなのに、いったいだれが邪魔をして真理に従わないようにさせたのですか」(ガラテヤ5:7)と神は問いかけておられます。原理原則を大事にしましょう。また、私たちには、つねに「正気に戻してくれる人」が必要です。教会には、支援グループという神の家族が用意されています。礼拝だけではなく、カウンセリングや回復を目的にしたスモール・グループの助けが必要です。また、私たちの落とし穴に、「高慢」があります。聖書には、「痛手に先立つのは驕(おご)り。つまずきに先立つのは高慢な霊」(箴言16:18)と書かれています。たえず謙遜にならなければ、すぐにつまずいて転んでしまうのが私たちの常です。私たちの教会では、三カ月に一回「洗足・聖餐式」がありますが、イエス様がその私たちの高慢を打ち砕くために制定された儀式です。プライドの最大の問題点は、自分の問題を人のせいにしてしまうことです。回復を持続させる秘訣は、謙遜に生きる事です。「自分はまだ回復の過程にある」という姿勢が大事です。昔、ソビエト連邦が崩壊する前に、ドイツ人の10代の少年が自家用飛行機を操縦してソビエト連邦に侵入し、赤の広場のクレムリンに着陸したという事件がありました。世界でも有数な厳戒体制下にあった空域に少年が難なく入り込んだのです。これは私たちにも当てはまります。自分の最も自信のある分野が、実は無防備で最大の弱点になりうるのです。「すべてうまくいっている」、「私の結婚生活は大丈夫」と思ったら気をつけましょう。「立っている者は倒れないように気をつけなさい」(コリント10:12)とある通りです。

さて、どうやって「逆戻り」を防ぐことができるでしょうか?イエス様は、「誘惑に陥らないよう、目を覚まして祈っていなさい。心は燃えても、肉体は弱い」(マルコ14:38)と私たちの弱さを指摘しておられます。ですから、ステップ7の目的は、このようになります。『日々、神と交わる時間を確保して自分自身を吟味し、聖書を読み、祈ります。それは神ご自身を知り、私の人生に対する神の御心を知って、その御心に生きる力を得るためです』・・まず、自己点検から始まります。心の棚卸です。一つ目は身体面での点検です。「自分の体は何と言っているだろうか?・・・「お腹がすいているのか?疲れているのか?疲れているだろうか?ストレスがたまっているだろうか?」などです。時々、立ち止まって軌道修正しましょう。二つ目は、感情面の点検です。「自分はどう感じているだろうか?」・・・「心の傷、疲れ、恨み、緊張」などを点検しましょう。三つ目は、人間関係の点検です。「私は周りと平和にやっているだろうか?」以前にある人に傷つけられたとします。現在、その人は1000キロも離れた所に住んでいるにも関わらず、時々、その人を思い出しながら目を覚ますとします。これは、その人を心に住まわせていることになります。その人からいまだに支配されているのです。このような状態からは解放されるひつようがあります。そして、4つ目は、霊的な点検です。神と自分自身との関係を点検するのです。自分を点検し、うまくいったことを喜び、失敗したことを告白し、正しいことができたら感謝するのです。それらは、いつ点検すればいいでしょうか?いつでもプレッシャーを感じたら、その度に抜き取りチェックを行ってください。また、日ごとの再点検です。一日の終わりに、自分の過ちや失敗を告白し、うまくやれたこを感謝します。また、一年に一回の大掃除をします。一日時間を取ってじっくり心の棚卸をしてください。また、黙想の時間を取りましょう。一人静まって神の御声を聞くということです。「主の教えを愛し、その教えを昼も夜も口ずさむ人。その人は流れてほとりに植えられた木。・・実を結び・・繁栄をもたらす」(詩篇1:2,3)とあります。神の御言葉が自分の人生においてどのような意味があるか?神との会話(デボーション)をするのです。そして、最後が祈りです。経済的なこと、肉体的なこと、人間関係、霊的なこと、感情的なことなど祈ればいいのです。私たちの人生は、回復への旅路です。これは終わりがありません。回復し続けることが大事なのです。

閲覧数:2回0件のコメント

最新記事

すべて表示

偶然の命ではない!

2024年4月27日(土)   「偶然の命ではない!」  LT(Loving Time)大平耕司 『このなぜ存在しているか分からない一度の不思議な人生、生きてて日々感じる言葉では表しにくい感情を、サックスで音として、または作曲して音楽を発信し、そこに共感して下さる方の人生に何か意味を持って頂けた時に、それはおこがましくも文化になり得るだろうと感じております。なので今の僕からでも消えずに進んでいける

人生の目的とは?

2024年4月13日(土)   「人生の目的とは?」   LT(Loving Time)大平耕司 先日、妻と二人で近くの銭湯に行きました。470円という安い昔ながらの銭湯です。しかし、泉質は温泉なのです。とても温まります。さて、その晩銭湯から帰り食事をしたあとに、ふと石鹸箱を忘れたことを妻が思い出しました。銭湯が閉まる21時ちょっと前だったので、急いで銭湯に行きました。しかし、時遅くしっかりと銭湯

イエスの奇跡!

2024年3月9 日(土)    「イエスの奇跡!」   LT(Loving Time)大平耕司 ある日、ホリーさんは、予約していた娘の誕生日ケーキをお店に取りに行きました。すると店員は「別の女性が支払ってくれました」と言ったのです。「あら、本当? 私を知ってる人?」「いいえ、でもメモが残されています」。メモにはこう書かれていました。「息子のネヘミヤは今日、8歳になるはずでした。息子を偲ぶのに、私

bottom of page