top of page

天国の通貨!

  • 執筆者の写真: 耕司 大平
    耕司 大平
  • 2023年5月6日
  • 読了時間: 7分

2023年5月6日(土)    「天国の通貨!」     LT(Loving Time)大平耕司

今日私に与えられた聖書のメッセージです。***************************************

・・『天の国はまた次のようにたとえられる。ある人が旅行に出かけるとき、僕たちを呼んで、自分の財産を預けた。それぞれに応じて、一人には五タラントン、一人には二タラントン、もう一人には一タラントンを預けて旅に出かけた。早速、五タラントン預かった者は出て行き、それで商売をして、ほかに五タントンをもうけた。同じように、二タラントン預かった者も、ほかに二タラントンもうけた。しかし、一タラントン預かった者は、出て行って穴を掘り、主人の金を隠しておいた。さて、かなり日がたってから、僕たちの主人が帰って来て、彼らと精算を始めた。まず、五タラントン預かった者が進み出て、ほかの五タラントンを差し出して言った。「御主人様、五タラントンお預けになりましたが,御覧ください。ほかに五タラントンもうけました」。主人は言った。「忠実な良い僕だ。よくやった。お前は少しのものに忠実であったから、多くのものを管理させよう。主人と一緒に喜んでくれ」。次に、二タラントン預かった者も進み出て言った。「御主人様、二タラントンお預けになりましたが、御覧ください。ほかに二タラントンもうけました」。主人は言った。「忠実な良い僕だ。よくやった。おまえは少しのものに忠実であったから、多くのものを管理させよう。主人と一緒に喜んでくれ」。ところで、一タラントン預かった者も進み出て言った。「御主人様、あなたは蒔かない所から刈り取り、散らさない所からかき集められる厳しい方だと知っていましたので、恐ろしくなり、出かけていって、あなたのタラントンを地の中に隠しておきました。御覧ください。これがあなたのお金です」。主人は答えた。「怠け者の悪い僕だ。私が蒔かない所から刈り取り、散らさない所からかき集めることを知っていたのか。それなら、私の金を銀行に入れておくべきであった。そうしておけば、帰って来たとき、利息付で返してもらえたのに。さあ、そのタラントンをこの男から取り上げて、十タラントン持っている者に与えよ。だれでも持っている人は更に与えられて豊かになるが、持っていない人は持っているものまでも取り上げられる。この役に立たない僕を外の暗闇に追い出せ。そこで泣きわめいて歯ぎしりするだろう」。』

 イエス様は、私たちに人生の歩みを与えておられます。天国に行く旅路においてタラントンという当時の通貨を用いて説明されました。一タラントンは、約六千万円の価値があります。かなり高額です。それぞれの能力に応じて、五タラントン、二タラントン、一タラントンを三人の僕に預けて、主人が旅に出かけました。そして、その主人が帰って来た時に、清算をされました。イエス様の再臨に関わるたとえ話です。この世が、イエス様の再臨によって天国に生まれ変わる、その時を目指して生きる、つまり、再臨信仰に生きることを説かれます。人は過去に執着して生きています。しかし、真理は先の希望(天国)である目的に導かれて生きることです。その方が健全で心穏やかに過ごせます。私たちの人生に与えられた課題(タラントン)は、そのために神様から与えられた賜物です。それは宝です。この宝は浪費するために与えられたのではありません。それを生かし、より豊かにすること、しかも、再び来られるイエス様の前で、その豊かさを喜んでいただけるような富にすることを語られました。そこに私たちの人生の意味があります。イエス様の喜びは、人に与えることです。そのことで相手の人生が豊かになること。その豊かさとは、人々の救いであり、愛の交わり(天国)に入れることです。

このタラントンのたとえは、自分のためだけに生きた人と、周りに与えるために生きた人の違いを示しています。これは、天国の通貨のことを指します。タラントンは、のちのタレント(才能)の語源になっています。私たちの才能のことですが、これは、持って生まれたもので神からの賜物です。私たちの人生は、この神様から預けられたものを生かすか殺すかという、課題を負っています。それなのに、人は、このタレントを自分で獲得したかのように、おごり高ぶり傲慢に生きたり、あるいは嫌って卑下したり、人と比べて不満を抱いて生きています。しかもこのたとえ話はたいへん厳しい言葉で終わっています。「この役に立たない僕を、外の暗闇に追い出せ」。イエス様はとても厳しく、私たちの人生に対するものの見方を問われています。これは、イエス様が、私たちの人生を正しく立たせようと真剣に語っておられることを示すものです。注目すべきは、この一タラントを預かった僕の言い訳です。「御主人様、あなたは蒔かない所から刈り取り、散らさない所からかき集められる厳しい方だと知っていましたので、恐ろしくなり、出かけて行って、あなたのタラントンを地の中に隠しておきました。御覧ください。これがあなたのお金です」。この僕は自分の才能の貧しさを嘆き、最も少ない宝しか預けられなかったと思い込んでいました。神を恐れ、自分も神も信頼していませんでした。それが自信喪失につながりました。自信を持てなくなるということは、神を信頼していないことです。それは、私たちの姿かもしれません。この一タラントンの男は、どうせ私は一タラントンしか与えられなかった貧しい者であると思い違いをしていました。一タラントでも六千万円です。神様はそれほどの価値を自分に見出してくださっていると信頼し直さなければなりません。その一タラントンを生かすために精一杯生きること。二タラントンの人や五タラントンの人を見て、嫉妬やうらやましがることはありません。自分の一タラントンの人生を受入れる人生が素敵です。イエス様は、この「タラントン」のたとえ話を、五タラントン、二タラントンの人よりも、この一タラントの人のために話されました。イエス様は、私たちが私たちの賜物を生かし、私たちが私たちであるように生きることを求めておられます。弱い私たちを愛し、失敗を恐れずに冒険に乗り出しなさいと勧められます。イエス様は、そのことを真剣に考えてもらいたいと、たとえ話の最後を厳しい言葉にされたのです。

 シスターメリーという103歳まで元気で生きた修道女がいました。死後、脳科学者が彼女の脳を解剖して調べたそうです。そしたら脳全体が委縮していました。普通は1200gある脳が800gしかなかったのです。病理学的には明らかにアルツハイマー病でしたが、不思議と彼女は何事もなく最後まで元気で生きていました。アルツハイマー病にもかからず、元気で長生きできた要因は何だったのでしょうか。一つ目は、人の幸せを祈り、人のために奉仕しようと生きたことでした。二つ目は、修道院という安心と信頼があるコミュニティの中で生活できたということでした。いくつも著書があります、脳神経外科医の篠浦伸禎先生は、人間の右脳にある視床下部の働きが深く関与していると言われます。母親にも似た愛情をつかさどる器官ですが、その働きを助長する脳の使い方によって、そのような奇跡が起こることは、世界的にいくつもの医学論文でも発表されていると語っておられます。人の為に何かをしようと思う時に、執着心とか自分の中の罪とか害になる病、悩みは肉体から離れ、肉体を超えて生きることが出来るようになります。普遍的な真理である愛に触れ、信頼のできるコミュニティにて安心して過ごせる場所は、この神の教会であり信仰生活にほかならないことを今一度心に刻み込みましょう。

 天国の通貨とは、神様から生まれつき与えられた賜物である宝(才能)を喜んで受け入れ、イエス様の喜ばれる愛のために使うところに価値が出て来て、二倍三倍となります。では、どのようにその通貨を使えばいいのでしょうか。まず、目の前に置かれているあなたの課題に真剣に向かい合うことです。そして、それが神様から与えられたタラントンであることを意識しましょう。逃げることなく、無視することなく、正面から向かい合うのです。それから、静かにでも熱心にそのことに対して神様の恵みを祈りましょう。また、家族や周りの人のために祝福と導きを祈りましょう。世界の平和、戦争や飢餓が無くなりますように。また、マタイ5~7章にあるイエス様の山上の説教を実践しましょう。                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                

最新記事

すべて表示
偶然の命ではない!

2024年4月27日(土)   「偶然の命ではない!」  LT(Loving Time)大平耕司 『このなぜ存在しているか分からない一度の不思議な人生、生きてて日々感じる言葉では表しにくい感情を、サックスで音として、または作曲して音楽を発信し、そこに共感して下さる方の人生に...

 
 
 
人生の目的とは?

2024年4月13日(土)   「人生の目的とは?」   LT(Loving Time)大平耕司 先日、妻と二人で近くの銭湯に行きました。470円という安い昔ながらの銭湯です。しかし、泉質は温泉なのです。とても温まります。さて、その晩銭湯から帰り食事をしたあとに、ふと石鹸箱...

 
 
 
イエスの奇跡!

2024年3月9 日(土)    「イエスの奇跡!」   LT(Loving Time)大平耕司 ある日、ホリーさんは、予約していた娘の誕生日ケーキをお店に取りに行きました。すると店員は「別の女性が支払ってくれました」と言ったのです。「あら、本当?...

 
 
 

Comments


bottom of page