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  • 執筆者の写真耕司 大平

希望への道

2024年3月2日(土)     「希望への道」    LT(Loving Time)大平耕司

 私たちは生まれながらに、自分のルーツを知っているわけではありません。そのようなことを意識し始めたのは、自我が目覚める頃の10歳(小学4年)の時からでしょう。『自分はどうして生まれたのか?何のために命があるのか?』など疑問を持ち始めました。その答えを得るのに役立ってきたは、当然、私たちの育ってきた環境でした。

 私たちの最初の教師は、やはり母親でしょう。そして、父親やおばあちゃんなど家族が周りにいて、色々と生活に必要なことを教えてくれました。やがて、保育園や幼稚園に通うようになりますと、保母さんや幼稚園の先生、おともだちと接触しはじめます。そして自我が芽生えだす時期に、小学校の先生による教育が始まるわけです。

 親からの遺伝的なものとして、人それぞれ容姿がちがったり、性格がちがったりと受け継いできたものはあります。しかし、その歴史やルーツなど何もかも知って生まれてきたわけではありません。それで私たちの生き方や考え方に大きな影響を与えてきたのは、やはり教育であるのは否めません。その中でも特に大事なものは、私たち人間の歴史です。どうして歴史が大事なのかというと、歴史の中に私たちのルーツが見えてくるからです。ですから、とても重要なものが歴史教育になってくるのです。簡単にいいますと、自分のルーツ探しです。

さて、このルーツ探しには個人的なものと人類学的なものとの両方があります。個人的なものとは、自分自身の家系に関するものです。例えば、先祖代々、商売をやってきて、お菓子屋さんの老舗で、現在10代目だとか。あるいは農業を代々やってきたとかです。私の場合は、父親は、九州は鹿児島市の生まれで、仕事は、大工の棟梁をしていました。先祖は武家(平家の子孫?)、母親は、鹿児島県でも大隅半島の南の田代町出身の大農家(昔の大地主)の長女の生まれ、といった具合に、それぞれ、私たちは個人の家系を持っています。また、人類学的には、私は日本人として生まれ、日本のルーツは、古事記(奈良時代の紀元720年に編纂)に記されてあります。はじめに天上界の高天原(たかまがはら)に五柱(ごはしら)の神様が現れたところからはじまります。その後に現れた伊耶那岐(イザナギ)と伊耶那美(イザナミ)の神が日本全土を造っていきます。そして、天照大御神(アマテラスオオミノカミ)が生まれます。八百万の神々で最高位に位置しているのが天照大御神で、伊耶那岐の左目から生まれました。その後、天上世界を治める太陽を司る女神となり、現在は、伊勢神宮の内宮を代表として全国に祀られています。また、天皇の祖神であり、日本で最も重要な神様のひとりとして、あらゆる願いを聞き届けるとし所願成就の神様として知られています。その神々の子孫が、我々日本人というわけです。

 さて、日本を含む世界のルーツについても考える必要もあります。その代表的なものは、進化論と創造論でしょう。進化論とは、その名の通り、私たち人間のルーツは、下等な生物から突然変異による長い間の進化を遂げて、現在の人間になったというものです。その源は、イギリスの自然科学者だったチャールズ・ダーウィンによる「種の起源」(1859年出版)でした。ここで、Wikipediaの記事から彼を紹介します。『卓越した地質学者生物学者で、の形成理論を構築し進化生物学を発表した。全ての生物種共通の祖先から長い時間をかけて、彼が自然選択と呼んだプロセスを通して進化したことを明らかにした。進化の事実は存命中に科学界と一般大衆に受け入れられた一方で、自然選択の理論が進化の主要な原動力と見なされるようになったのは1930年代であり、自然選択説は現在でも進化生物学の基盤の一つである。また彼の科学的な発見は修正を施されながら生物多様性に一貫した理論的説明を与え、現代生物学の基盤をなしている。その一方で、検証可能な科学では無い、自然選択説では進化の実態を説明できない、また遺伝子変異も説明できない等、数多くの批判にも曝(さら)されている。』というものです。この進化論は、      

つまり、いまだにはっきりと証明されているわけではない、ということです。でも、私たち日本人は、小学生のころからこの進化論を真剣に、そして真面目に教えられてきました。これは、戦後のGHQ(実質はアメリカ軍の日本総支配)の指導に基づいて、学校の教科書から日本の歴史教育を完全に消し去られ、その代わりの教育方針に基づくものです。

 さて、もう一つは、創造論です。これは、聖書の教えに基づくもので、人間は、神様から造られたというものです。古事記や種の起源は数百年前に出たものですが、聖書は世界最古の書物で紀元前15世紀から紀元の初めの間に記されたものです。聖書のはじめに、「神は御自分にかたどって人を創造された。神にかたどって創造された。男と女に創造された。」(創世記1:27)とあります。そして、その目的までも書かれてあります。「あなたは心を尽くし、魂を尽くし、力を尽くして、あなたの神、主を愛しなさい。・・自分自身を愛するように隣人を愛しなさい。・・世も世にある欲も、過ぎ去って行きます。しかし、神の御心を行う人は永遠に生き続けます。」(申命記6:5,レビ記19:18,Ⅰヨハネ2:17)。つまり、『人間は、神に似せて造られた存在であり、叡智と尊厳が備えられた。それ故、神と隣人を愛しつつ生活しなさい。そうすれば、永遠の命が与えられます!』。  現在、世界の人口の三分の一の24億人がクリスチャンです。神様の愛の対象として人間をお造りになられた事実は、大きな喜びにつながります。そこには、私たちの存在理由が明らかにされています。この宇宙を創造された全知全能の神は、愛の人格神なのです。

 ここで、それぞれのルーツとその歴史をまとめてみましょう。まず、私たちには先祖がいるということです。私という一人の人間には過去何千何万の両親、祖父母、その先祖といった具合に、多くの人間の魂と命が関わっているということです。それから、日本人ですが、私たちの先祖は猿ではなく、神であったというものです。日本語には男子、女子という言い方がありますが、この呼び名は、神の子であるところからきています。そしてそこには、農耕民族としての歴史、神の子孫としての叡智と尊厳が与えられています。日本には、奴隷制度は皆無です。神の子孫である天皇自ら畑を耕し、その年の収穫の初穂(稲穂)を天照大御神にお供えします。毎年11月23日に新嘗祭として全国の神社で執り行われます。かつては、日本国民が全国からこぞって参加していました。現在は勤労感謝の日と呼ばれています。そして、日本には武士道があります。「武士は食わねど高楊枝」という言葉がありますが、誇り高き民族性の表われです。かつては士農工商という身分制度がありましたが、武士には、石高制で米が上納され、権力にお金は持たさず、そのかわり町民に商業をさせて金銀を流通させるといった、とても理に適った制度がありました。それで、300年近い江戸時代の平安社会が保たれました。興味深いのが、神道が聖書と酷似し、日本人のルーツはユダヤ人だという説もあります。

 さて、それとは真逆の進化論ですが、劣った動物から人間が突然変異によって現れました。ですから、この地球上には、猿から進化途中の劣った人間がいるという思想です。その中心が『自然淘汰・適者生存・優勝劣敗・適者生存』です。つまり、不要で劣った者はいらない、環境に適し優秀な者だけが生き残る。だから、この進化論の思想を大義名分としてアフリカから奴隷船で多くの人々が売り買いされて、他国に連れ去られました。また、植民地政策により、支配国の利益のために、国や人々が奴隷のように扱われてきました。そこに、人間の尊厳とか生まれてきた目的など皆無です。この思想の結果は、生まれてきた目的が分からない(先祖猿?意味ない)から、自死といった悲しみが広がっています。

 この社会は間違いなく人を奴隷化へと導いています。希望への道を選び取りましょう!                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                              

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