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考え方を変える!

  • 執筆者の写真: 耕司 大平
    耕司 大平
  • 2023年7月8日
  • 読了時間: 7分

今日私に与えられた聖書のメッセージです。 2023 年 7 月 1 日(土) 「考え方を変える!」 LT(Loving Time)大平耕司 マタイ 21 章 32 節『なぜなら、ヨハネが来て義の道を示したのに、あなたたちは彼を信ぜず、徴税人や娼婦たちは信じたからだ。あなたたちはそれを見ても、後で考え直して彼を信じようとしなかった。』・・・これは、イエス様の「不正な管理人「二人の息子」のたとえの最後の箇所です。・・『ところで、あなたたちはどう思うか。ある人に息子が二人いたが、彼は兄のところへ行き、「子よ、今日ぶどう園へ行って働きなさい」と言った。兄は「いやです」と答えたが、後で考え直して出かけた。弟のところへも行って、同じことを言うと、弟は「お父さん、承知しました」と答えたが、出かけなかった。この二人のうち、どちらが父親の望みどおりにしたか」。彼らが「兄の方です」と言うと、イエスは言われた。「はっきり言っておく。徴税人や娼婦たちの方が、あなたたちより先に神の国に入るだろう。なぜなら、ヨハネが来て義の道を示したのに、あなたたちは彼を信ぜず、徴税人や娼婦たちは信じたからだ。あなたたちはそれを見ても、後で考え直して彼を信じようとしなかった。」』(マタイ 21 章 28~32 節) 兄と弟のふたりが、それぞれ、父に頼まれます。ぶどう園へ行って働いてくれと、命じられました。兄のほうは「いやです」と答えました。しかし、実際には考え直して出かけていって働きました。しかし、弟のほうは、「お父さん、承知しました」と返事はよかったのですが、実際には行きませんでした。ただそれだけの単純なお話です。しかし、イエス様は、このあと間もなく十字架におかかりになって死んでいかれます。それだけに、この中に込められたイエス様の思いは深いものがあります。 イエス様がこのたとえ話をされるきっかけがありました。『イエスが神殿の境内に入って教えておられると、祭司長や民の長老たちが近寄って来て言った。「何の権威でこのようなことをしているのか。だれがその権威を与えたのか」。イエスはお答えになった。「では、私も一つ尋ねる。それに答えるなら、私も、何の権威でこのようなことをしているのか、あなたたちに言おう。ヨハネの洗礼(バプテスマ)はどこからのものだったか。天からのものか、それとも、人からのものか」。彼らは論じ合った。「『天からのものだ』と言えば、『では、なぜヨハネを信じなかったのか』と我々に言うだろう。『人からのものだ』と言えば群衆が怖い。皆はヨハネを預言者と思っているから」。そこで、彼らはイエスに、「分からない」と答えた。すると、イエスも言われた。「それなら、何の権威でこのようなことをするのか、私も言うまい」。』(マタイ 21:23~27)。当時のユダヤ社会の中で、指導者的な立場の人々が、神殿の一切を取り仕切っていた祭司長や長老たちです。その彼らとイエス様との間に激しい緊張関係が生じてきています。エルサレムの町にお入りになられて、さらに緊張が高まり、ついに十字架につけられる事件が起こります。その直前のたいへん緊張した状況の中で、イエス様はこのお話をなさいました。しかも、ここで問われているのは、イエス様の権威です。バプテスマのヨハネの話をしておられます。ヨハネのバプテスマも、天からの権威によるものです。ヨハネからバプテスマを受けた人たちは認めているのに、祭司長たちは、認めようとしません。そこで、イエス様は、このお話をされたのです。ぶどう園というのは神の民イスラエルのことです。このぶどう園の主人は神です。父親でもあります。その父である神のぶどう園で働くのは、その子供たちです。そこで働く人間として二つのタイプの人間が登場しています。イエス様が、私たちを神の子として見ておられます。神の子として、その父にふさわしい生活をするかどうかということを、私たちに問うておられるのです。 そこで、神の子として、父なる神の支配しておられるぶどう園で働くように命じられたのが二人の兄弟でした。問題は、ただ、有言不実行か不言実行かということではありません。二人の兄弟が実行すべきは父の意志でした。「どちらが父親の望みどおりにしたか」


とイエス様は問われます。この二つの種類の人間が存在していると、イエス様は語られました。その二つの種類の人間とは、誰でしょうか。まず、「徴税人や娼婦」が兄として描かれています。では、なぜ、徴税人と娼婦が実行したのでしょうか。また、神が命じられたことは何でしょうか。それに対して、弟とは、祭司長や民の長老たちです。彼らはたいへん模範的な信仰と道徳の生活をしていた人々です。彼らは反対に、父である神のご命令を実行していません。何を実行していないのでしょうか。

このたとえ話の前に、イエス様はバプテスマのヨハネのことを語られました。そして、この場面でも、ヨハネのことを語られました。「はっきり言っておく、徴税人の娼婦たちの方が、あなたたちより先に神の国に入るだろう。なぜなら、ヨハネが来て神の義を示したのに、あなたたちは彼を信ぜず、徴税人や娼婦たちは信じたからだ。あなたたちはそれを見ても、後で考え直して彼を信じようとしなかった」。イエス様が来られるのに先立ちヨハネは、ただひたすら、神の民の悔い改めを説き、そのためのバプテスマを勧めたのです。神のぶどう園を神のものとしてお返しするための浄化作業をしました。マタイは、ヨハネの登場を、このように描いています。『そのころ、洗礼者ヨハネが現れて、ユダヤの荒れ野で宣べ伝え、「悔い改めよ、天の国は近づいた」と言った。これは預言者イザヤによってこう言われている人である。「荒れ野で叫ぶ者の声がする。主の道を整え、その道筋をまっすぐにせよ」』(マタイ 3:1~3)。悔い改めなさい。天の国、神の国は近づいた

。神の国とは、神の支配ということです。神の支配がはじまり、ぶどう園で働くときが来ています。その神にふさわしいように、悔い改めなさい。今までの生活を変え、今までの考え方を変えなければなりません、と語られます。考え方を変える、このたとえ話の主題はこれです。イエス様はこう語られます。「兄は『いやです』と答えたが、後で考え直して出かけた」。そして最後の言葉も、こうであったのです。「なぜなら、ヨハネが来て義の道を示したのに、・・あなたたちはそれを見ても、後で考え直して彼を信じようとしなかった」。徴税人や娼婦たちがなぜここでイエス様によって高く評価されているかというと、それは神のご命令に従ったからです。預言者が伝えた神のご命令に従ったのです。それが考え直したということでした。心を入れ換えたのです。実行すべきことは、このことでした。こころを変えるとは、悔い改めることです。つまり、自分の罪を認めることです

。バプテスマのヨハネが登場して、誰にでも罪があると言いました。信仰に生きて正しい行いをしていると思っている人間であっても、本当に神の御心にふさわしい生活をしているかどうか、神のぶどう園にふさわしく生きているか、そのことをよく考えてみると、自分は悔い改める必要はないと言える人は誰もいません。そうだとすれば、徴税人や娼婦たちにしても、祭司長や民の長老にしても、しなければならないことはただ一つしかありません。ぶどう園に行って、つまり父なる神のもとに行って、その父なる神にふさわしい仕方で神を愛し、神のみこころに従って生きること、それはまず何よりも、悔い改めることに始まります。つまり、己を神とする生き方から、ほんとうの神に立ち返ること。わがま まで欲望優先の自己中心的な生き方から、愛と憐みを中心とするイエス様の生き方にすべての人が、考え方を変える必要があるのです。なぜなら、最初からそのように人は神によって造られたからです。その愛のゆえに、人は永遠に生きるように造られたのです。

また、このたとえのきっかけは、当時の宗教界における権威者たちとの論争でした。イエス様の権威を祭司長、長老たちが問い正しました。誰から許可、認可を得たのかということでした。彼らの権威に関わることでした。イエス様は、「ヨハネに見られる権威は、天からのものか、それとも、人からのものか」と逆に問い直されたのです。祭司長、長老たちが、イエスを裁いているつもりでした。しかし、ここでは、イエス様の厳しい裁きが聞こえます。祭司長、長老たちが神殿における権威を主張していましたが、それを凌駕する神の絶対的権威です。今、私たちは兄であるのか、弟であるのかを改めて問われます。

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