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超シンプルな天の原則!

  • 執筆者の写真: 耕司 大平
    耕司 大平
  • 2023年11月4日
  • 読了時間: 7分

2023年11月4日(土) 「超シンプルな天の原則!」 LT(Loving Time)大平耕司

 繁栄を誇っていました新バビロニア王国はネブカデネザル王以降、急速に衰退していきました。同時代に新しく台頭したのがペルシャ王国です。紀元前555年、ペルシャ王のキュロスは、メディアの首都エクバタナ・リディアの首都サルディスを攻略し勢力を拡大しました。そして紀元前539年新バビロニア王国も滅亡させました。新しい支配者は、全ての人々に信仰の自由を与えました。また、住む場所を選ぶ自由も与えられたのです。特にイスラエル人については、ダニエルの功績がとても大きいものでした。ダニエルはエレミヤに与えられた捕囚の期間の預言を知っていました。「この地は全く廃墟となり、人の驚くところとなる。これらの民はバビロンの王に七十年の間仕える。七十年が終わると、私はバビロンの王とその民、またカルデアの地をその罪のゆえに罰する、と主は言われる。そして、そこをとこしえに荒れ地とする」(エレミヤ25:11,12)。また、150年前のイザヤの預言も知っていました。「キュロスに向かって、私の牧者、私の望みを成就させる者と言う。エルサレムには、再建される、と言い、神殿には基が置かれる、と言う。主が油を注がれた人キュロスについて、主はこう言われる。私は彼の右の手を固く取り、国々を彼に従わせ、王たちの武装を解かせる。扉は彼の前に開かれ、どの城門も閉ざされることはない。・・私の選んだイスラエルのために、私はあなたの名を呼び、称号を与えたが、あなたは知らなかった。・・彼は私の都を再建し、私の捕われ人を釈放し、報酬も賄賂も求めない。万軍の主はこう言われた」(イザヤ44:28、45:1,4b,13b)。このことをペルシャ王のキュロスに伝えたのです。ダニエルはバビロニア王に仕えたあと、このペルシャ王キュロスにも好意をもって用いられました。イスラエルの預言者たちがバビロニアによるイスラエル民族の支配の期間を70年をもって終わらせること、それもキュロス王によってバビロニアを滅ぼすことが聖書に書かれてあることを伝えました。キュロスという自分の実名入りで150年前のイザヤ書に記されていたのを知った王は、驚き感動したのです。そして、非常に神に恐れ入り自分に命じられた任務を遂行しようと決心しました。キュロス王は、全国に布告を発し、イスラエル人たちの帰還と神殿再建の許可と援助をすることを発布しました。王はこの布告の中で、神に感謝して言いました。「天にいます神、主は、地上のすべての国を私に賜った。この主がユダのエルサレムにご自分の神殿を建てることを私に命じられた。あなたたちの中で主の民に属する者はだれでも、エルサレムにいますイスラエルの神、主の神殿を建てるために、ユダのエルサレムに上って行くがよい。神が共にいてくださるように。すべての残りの者には、どこに寄留いる者にも、その所の人々は銀、金、家財、家畜、エルサレムの神殿への随意の捧げ物を持たせるようにせよ」(エズラ1:2∼4)。そして、バビロンのイスラエル人は紀元前538年、ついに捕囚を解かれてエルサレム帰還を許されました。キュロス王はダビデ王の子孫ゼルバベルにユダヤに帰還する責任を負わせました。そして大祭司ヨシュアと共に帰還し、さっそく昔の神殿があったところに、祭壇がすみやかに建設されました。ネブカデネザルがエルサレムを破壊した時に中断された、聖なる儀式を復興したのです。しかし、それはまた争いを意味していました。神殿の再建事業にとりかかったイスラエル人の近くに、サマリヤ人が住んでいました。彼らはサマリヤとガリラヤに残っていた10部族の人々と、アッシリアの諸国からきた異教の移住者たちとの、雑婚によって生まれた混血民族でした。彼らが「ユダとベニヤミンの敵」(エズラ4:1)でした。何かにつけ執拗に神殿工事を妨害したのです。そんな状況下、ユダ王国再建に尽力したのがネヘミヤとエズラでした。ゼルバベルの神殿再建着手から50年以上が経っていました。しかし、彼らにとって王国再建はすなわち、民族的・宗教的な統合を意味していました。この目的を達成するために、ネヘミヤは政治家として町の整備や制度の敢行によって、その枠組みを構築する一方、エズラは、宗教的改革を推進してイスラエルの宗教をユダヤ教として確立していきました。ネヘミヤは、ペルシャの首都スサでアルタクセルクセス一世に仕えていましたが、王の配慮と自らの希望により地方の長官として任命され、敵の反対工作により中断されていた、エルサレム城壁再建を許可する書簡を携えて、紀元前445年にスサを発ちました。ネヘミヤが着手した城壁再建は、ユダに軍事的安定をもたらすと共に、人々の心には、民族独自の帰属意識と他民族からの独立心を刻むものでした。また彼は他民族との自由な行き来が、民族意識を低下させる民族との結婚や、律法に違反する金貸しなどが横行すると考えていました。こういう点からも、城壁は他民族との遮断にふさわしいものでした。ネヘミヤは地元の権力や敵によって妨害されながらも、労働者たちをまとめ上げることに成功します。そして労働者の半数を城壁建築に、残りの半数を建設中の警備にあたらせました。この城壁の完成は、彼らのアイデンティティを構築するための機会になりました。さらにネヘミヤは、各家系の一定数をエルサレムに住まわせることを始め、安息日の厳守や異民族との結婚の禁止などを奨励しました。それと並行して、人々の心や生活に大きな変革をもたらしたのが祭司であり律法学者のエズラでした。彼は捕囚地にあったモーセの律法書を持ち帰って公布しました。これは人々によって宗教共同体の憲章として受諾され、ここにユダヤ教が成立しました。熱心に聖書を学ぶ研究グループが次第にユダヤ教の母体となっていったのです。その信仰者がユダヤ人と呼ばれるようになっていきました。エズラの改革によって浸透したユダヤ人特有の信仰は、長年にわたる議論を経て、ミシュナーやタルムードなどの聖典として集成されていきました。このため、エズラをユダヤ教の父「第二のモーセ」と考える人たちもいます。この帰還以来ユダヤの国には王は立てられなくなりました。

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今日私に与えられた聖書のメッセージです。

マタイ20章25~28節『あなたがたも知っているように、異邦人の間では支配者たちが民を支配し、偉い人たちが権力を振るっている。しかし、あなたがたの間では、そうであってはならない。あなたがたの中で偉くなりたい者は、皆に仕える者になり、いちばん上になりたい者は、皆の僕になりなさい。人の子が、仕えられるためではなく仕えるために、また、多くの人の身代金として自分の命を献げるために来たのと同じように。』・・・このイエス様の発言のもとになったのは、弟子の母親が来て、近い将来イエス様がこの国で支配者になり、王座に就くとき、自分の息子たちを右大臣と左大臣にしてくださいと頼んだ時に話されたものです。親心として分かりやすいものです。罪ある私たちの社会においては、おっとりとしていたらどんどん置いていかれます。ですから少々のことは誰でもしてしまうものです。私たち人間社会のルールとイエス様が言われる天のルールとは大きな隔たりがあるのも事実です。しかし、天のルールに従うと罪が癒され、心が平安になります。マザーテレサが口癖のように言っていた言葉に、「神様はシンプルがお好きなの!」というものがあります。逆に人間社会が作り出した複雑な仕組みや組織などは神様はお嫌いです。私たちの常識では旧約聖書の物語がおかしく思えます。イスラエルの民が初めての王を選びたいと申し出た時に、預言者サムエルを通して、「彼らの上に私が王として君臨することを退けているのだ。・・その日あなたたちは、自分が選んだ王のゆえに、泣き叫ぶ。しかし、主はその日、あなたたちに答えてくださらない」(サムエル上8:7,18)と神様が話されました。そして、冒頭のイスラエル民族の帰還もそうですが、異国の国王キュロスに神の霊感を与え祝福されます。それによって、最初の王サウルから500年間代々と受け継がれた王制を廃止されました。どうも、人間的には常識と思えるような人間組織がお嫌いなようです。もちろん、罪ある人間が作るものですから無理もありませんが・・。神様は、シンプルに愛による統治を目指しておられます。天国はそのような場所ですから。だから、神様は利権や特権、権力、要領、賢さ、容姿、学歴、地位、財産、経験、強さ、もちろん宗教組織などには目を向けられません。シンプルに愛に従う人を祝福されるのです。

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